うさぎ

そういえば僕がまだ小さい頃に子供会で地元の、山の家と呼ばれる宿泊施設へ泊まりに行きました。とても楽しく過ごすことができました。もちろん山の中で、近くには川。地元は自然の綺麗な所でしたが、特にその場所は若葉が綺麗だった記憶があります。
駐車場には猪や犬などが飼われていました。建物の中には鳥とかも居ました。中にはウサギの家族が仲良く暮らしていましたとさ。とても可愛らしかったので、長い間眺めていたりしていましたけど、友達が遊ぼうよ誘うので風呂に入ってから遊びました。
僕の地元の高校では僕の出身中学の連中がとても性質の悪い人だと言われていました。「流石○○中」ってよく言われました。
僕の地元の中学では僕の出身小学校の連中がとても性質の悪い人だといわれていました。「流石○○小」って言われていました。
それは低学年の頃は、単なるいたずら程度のことをしていただけなんです。だけど、旅館でするなよ。庄子を穴だらけにしたり飾ってあった剥製も壊したりとか他にも他のお客さんたちに迷惑をかけるようなことをしていました。ああ、僕はまだその頃は悪戯なんてしない可愛い子供でしたから、嫌いな先生の息子が寝ている間にチョコレートを口の中にたくさん入れただけですけど。起きたらチョコ塗れ。うひ。ごめん。
翌日、僕達が帰ろうとすると旅館のおじさんとおばさんにとても怒られました。「弁償はしなくていいですから、二度と来ないで下さい」ちょっと反省。二度とチョコを他人の口に無理やり入れないと心に決めました。それにその頃はまだ苛められっ子で、他の人たちを止めたりとかってことは僕にはまだ出来なかったんです。まあ、それは兎も角。




「ウサギが死にました」




ショックだった。おっさんとばばあのその言葉は僕の頭をフライパンで激しく殴打されたような衝撃を与えてくれました。
「ウサギのお父さんとお母さんは子供達を守りきれないと分かると自分の手で殺してしまうんです、寂しくても死んじゃいますけどね」
誰がウサギをいじめたのが知らないけれど、また、そのおっさん達の言葉が事実なのか僕には分からないけれど、それが事実だったら誰かが生き物を殺したんだなと、きっとその事にみんな気がついたのでしょう。いつもは怒られても「うるせーよ、ばばあっ」とか言いやがる糞餓鬼達が珍しくしょんぼりしていました。


ウサギ、可愛いしな。僕の七億倍くらい可愛いからな。なんかしょうがないんだ、止めたくなる気分も分かるかも。軍魔さん、僕は苛められっ子のときにウサギのウンコを体中に付けられましたよ。だけどウサギは好きです。